ナポレオン金貨について徹底解説!種類や人気の理由とは?

2021/4/5|著者: アンティークコインタイムズ編集部

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ナポレオンという響きには、一代の英傑という鮮烈なイメージがあります。功罪さまざまといわれるナポレオンですが、その名前にはとてつもないパワーがあるのが事実。コインの世界でも、ナポレオン金貨は大変な人気を誇ります。実際に、ナポレオン金貨とはどのようなものを指すのでしょうか。本記事では、価格も含めてナポレオン金貨について詳細をご紹介したいと思います。

 

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ナポレオン金貨とは

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まず、ナポレオン金貨とは具体的にどのコインを指すのでしょうか。

私たちが思い浮かべるナポレオンは、いわゆる「ナポレオン1世」と呼ばれるコルシカ島生まれのフランス皇帝です。

ところが、コインの市場におけるナポレオン金貨は少しニュアンスが異なります。日本においてナポレオン金貨と呼ばれる場合には、ナポレオンの甥であったナポレオン3世の時代に鋳造された金貨を指すことが多いのです。

 

海外の市場ではどうでしょうか。

ヨーロッパでは、ナポレオン金貨といえばナポレオン1世が1800年にオーストリア軍に勝利した記念の硬貨を意味することが大半です。1800年、ナポレオン1世はイタリア北西部のマ連語でオーストリア軍に勝利、それを記念してトリノで20フラン金貨を鋳造したのです。そのためこの金貨は、勝利の地をそのままに「マレンゴ」と呼ばれることもあります。

海外のこうした事情を考慮し、日本ではいずれの場合もナポレオン金貨と総称することもあります。

 

いずれにしても、2人のナポレオン皇帝を輩出したボナパルト家に関連する金貨であることにまちがいはありません。



ナポレオン金貨の種類

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それでは、具体的にナポレオン金貨と呼ばれるコインにはどのような種類があるのかご紹介いたします。

 

ナポレオン1世 20フラン金貨

1800年6月14日、マレンゴにおける対オーストリア戦の勝利を宣言したナポレオン1世は翌年、記念硬貨を鋳造します。これが、ナポレオン金貨の祖とされている20フラン金貨です。

1801年に鋳造されたコインは、擬人化されたイタリアが武装している姿と20フランの文字に王冠がかぶせられたデザインです。

いっぽう、1803年と1815年に発行されたタイプには、壮年のナポレオンの横顔が刻まれています。直径は 21,5 mm、重さは6,45 g。無冠のものや皇帝のシンボルである月桂冠を冠したものが存在しています。これは、古代ローマの伝統に忠実に「執政官」から「皇帝」への変遷を語っているといわれています。

 

ナポレオン・ボナパルト第一執政 40フラン金貨

1804年に皇帝となったナポレオン1世。その彼が1807年から1813年にけて発行したのが、40フラン金貨です。

より洗練された線で刻まれた皇帝ナポレオンは左向きの肖像です。肖像画の周りには、「NAPOLEON EMPEREUR(皇帝ナポレオン)」の文字が見えます。

裏側には、40フランの表記と発行年、そして鋳造された造幣所が記されています。

  • A:パリ
  • CL:ジェノバ
  • K:ボルドー
  • M:トゥールーズ
  • U:トリノ
  • W:リール

当時のナポレオンの勢力範囲がわかるこれらの文字、コレクターにとっても魅力的です。

 

ナポレオン3世 100フラン金貨

ナポレオン1世の弟、オランダ王ルイ・ボナパルトの第3子として生まれたのがナポレオン3世です。1848年からはフランスの大統領、1852年からフランス皇帝となりました。

その彼が、フランスのストラスブールで1855年から発行開始したのが100フランです。表には、月桂冠をかぶった皇帝としてのナポレオン3世、右向きの肖像。裏側には、麗々しいボナパルト家の紋章が描かれています。

直径は35 mm、重さは32,25 g。言い伝えでは、フランスの富裕層は戦争による通貨の価値低下を恐れて、マットレスの下に100フラン金貨を保管していたとも。



ナポレオン金貨の歴史

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ヨーロッパの歴史に大きな影響を与えたナポレオン。彼は貨幣の分野でもなかなか革新的な政策を実施しました。いったいどんな政策を施行したのでしょうか。

 

支配下にある地には共通の通貨を!

ナポレオンの貨幣政策の特徴的な点は、現代流通しているユーロの先駆けであったことにあります。

まずナポレオンは、フランス革命後に貨幣制度に導入された十進法を踏襲します。そして、ナポレオン戦争において支配下に置いた地に、共通の通貨を導入しようとしたのです。これらの通貨には、ナポレオンをはじめスペイン王ジョゼフ・ボナパルト、ヴェストファーレン国王ジェローム・ボナパルトなど弟や一族の肖像画を数多く描かせました。

 

進まなかった貨幣改革

貨幣を統一することによって自らの権力誇示の一助にしようと考えたナポレオンですが、ヨーロッパ各地で流通していた貨幣に対する人々の執着は強く、ナポレオンの統一貨幣は容易に普及しなかったようです。

甥のナポレオン3世も、伯父と同じく勢力下にある土地で共通の貨幣を鋳造することに熱心でした。フランスの首都であったパリ以外の各地で鋳造されたナポレオンコインの希少性は、熱心なコレクターたちにとっても注目の的になっています。

 

ナポレオン金貨の価格相場

アンティークコインといえば初心者には敷居が高いイメージがあります。

ナポレオン金貨は発行数が多いために価格に変動がなく、なおかつ初心者にも手が出しやすい価格であることが特徴。

状態や種類にこだわらなければ、1万円台からでも購入が可能な場合もあります。

最初に入手するアンティークコインに、「ナポレオンの」という形容詞がつくだけで気分が高揚しますね。

ヨーロッパの歴史の1ページを飾るナポレオン金貨、要注目です。

 

ナポレオン金貨まとめ

ナポレオン金貨は、皆さんが頭に浮かべるナポレオン1世のコインと、第2帝政時代のナポレオン3世の時代のものがあげられます。いずれも、フランス皇帝としてヨーロッパの歴史に大きな足跡を刻んだ人物であることでは共通しています。

ナポレオン金貨のもう一つの特徴は、流通していた数が多かったために現在でも入手しやすいこと。アンティークコインの世界に足を踏み入れようとしているかたにもおすすめのコインです。価格はお手頃でも、月桂冠をかぶった皇帝像の美しさにはノックアウトされること確実。

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タグ: フランスコイン

アンティークコインタイムズ編集部

著者:アンティークコインタイムズ編集部

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