アンティークコインの価格相場は?価格の決まり方・相場を知る方法を解説!

2020/7/21|著者: アンティークコインタイムズ編集部

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アンティークコインの価格は1万円以下のものもあれば、数百万円以上の高価なものもあります。いざアンティークコインを購入や売却を考えた時に、どれくらいの価格なら妥当なのか戸惑う方は多いでしょう。

アンティークコインは、新品・中古品、鑑定付き、発行数や人気度、さらにグレードなど様々な要素から価格が決まっていきます。

今回は、アンティークコインの価格の決まり方や相場を知る方法をわかりやすく解説していきます。

 

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アンティークコイン投資の特徴

米国や欧州で`以前から行われているアンティークコイン投資ですが、日本でも近年になってアンティークコインに注目する人達が増えてきているようです。そもそもアンティークコイン投資とはどのような投資なのか最初にご紹介しておきましょう。

 

貴金属の安定性

アンティークコインの大きな特徴は、貴金属投資の一環として考えられていることです。アンティークコインの多くが純金や銀、プラチナなどの高価な貴金属が使われています。貴金属は世界中どこへ行っても売買できるうえ、金融市場の影響を受けにく安全だと見なされています。

古代から価値あるものとの認識が高い貴金属で製造されたアンティークコインは、経済の低迷時でも価値がなくなることがない安定した金融商品なのです。

 

美術品としての希少性

アンティークコインのもう1つの特徴は、貴金属の価値だけでなく美術品としての価値も合わせ持っていることです。

美しい古い絵画や彫刻、デザインに優れたジュエリーなどは年月が経つごとに価値が上昇する傾向にあります。美術的価値が高いもの、入手が困難なものほど、年月とともに破格の値段をつけていくのです。アンティークコインは美術品としても、価格が一気に跳ね上がることが期待できるのです。

 

アンティークコインの価格推移

投資としてのアンティークコインの安定性と価格上昇の可能性をグラフや表で見てみましょう。

 

[アンティークコインの取引価格の推移]

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数百年にわたるアンティークコイン価格推移を網羅したデータはありませんが、イギリスの「GB200 Rare Coin Index」(英コインの中で価値の高い200銘柄の過去20念の価格推移を指標化)が参考になります。

図を見ると、アンティークコインの価格は2008年のリーマンショックでも下落していないことがわかります。むしろ、より価格を上げて推移しています。 

 

[金の取引価格の推移]

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上記は金1gあたりの米国における取引価格の統計です。変動が激しい時期もありますが、2000年代に入ってからは順調に右肩上がりで推移しているのがわかります。

 

[インフレーションとの相関性]

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コイン・その他の金融資産とインフレーションの関係は上記のようになり、Stocks(株式)、Treasury Bonds(債券)、Gold(金)と比較した時に、物価の上昇に合わせてコインの価格は最も上昇しています。

 

[アメリカンウォーキングリバティの価格推移]

 

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market-prices-of-antique-coins-05上記のチャートはアメリカンウォーキングリバティ金貨(1oz/50ドル)金貨の売買価格の推移です。わずか5年間程度でも価格は1,000ドルから約1,800ドルに上昇しています。

1925年に販売されたウォーキングリバティ―金貨で未使用品のものだと、10,000ドル以上の値がつく場合もあります。



[リバティコイン・ハーフセントの価格推移]

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1790年代に発行された米国のリバティコインのハーフセント(日本円で5銭通貨)は、2000年代には56,000ドル(560万円)に値上がりし、その後2016年以降は2倍の120,000ドル(1,200万円)の高値をつけています。

 

アンティークコインの価格はどのように決まる?

アンティークコインは貴金属の安定性と、年月が経つほどに希少価値が高くなる手堅い投資方法として注目されています。

自分の選んだコインが数年後に2倍、3倍、10倍の値がついたら嬉しいですよね。ぜひこの機会に一枚購入しておきたいものですが、いざ購入や売却を考えた時に戸惑いがちなのが価格相場です。

そこで、アンティークコインの価格が決まる要素をポイントを抑えてわかりやすく解説します。

 

希少価値・年代・人気度

コインの価格を大きく左右するのが、そのコインの希少価値です。50年前、100年前、150年前、紀元前と古いコインほどに入手が難しくなります。コインの価格は年月とともに上昇する傾向にあるのです。

入手が難しくなる要因は年数だけでなく、当時のそのコインの発行数にもよります。発行数が限られている年代の通貨は同じデザインのコインでも価格が高くなるのです。さらに第1次大戦や独立記念、戴冠式など、歴史的に重要な出来事があった年代は人気が集まりやすく値が上がりやすいといえます。

 

素材・重量

希少価値に加えて、コインの価格を左右するのがコインの素材です。純度が高い金、プラチナが最も高価な貴金属です。続いて高価なのが銀です。銅になると価格が数段と安くなる傾向にあります。

貴金属の純度が高く重量があるものほど高い値がつき、純度が下がり重量が少なくなるにつれて価格は安くなっていきます。コインの中でも、ニッケルやアルミニウム、スズや亜鉛などの素材はさらに価格が安くなります。



グレード 未使用品・準使用品

次にコインの価格を決める要素はグレードです。劣化がひどく、コインに刻まれている形状がほとんど識別できないものは、価格が安くなります。古いコインでも形状がしっかりしているものは高い値がつきます。

アンティークコインのグレードは状態が良いものから以下のように表記されています。

 

国内基準

海外基準

コインの状態

完全未使用品

MS-70

全く新品の状態、最高のグレード

未使用品

MS-67、68、69

かすかなダメージがある

準未使用品

MS-65、66

傷やスレがあるがほぼ新品に近い

極微品

EF/ Extremely Fine

使用感があるが美しい状態

美品

VG/ Very Good

数字・文字、図柄が鮮明に残っている

並品

F/ Fine

目立つ傷やスレがある

劣品

P/ Poor

ほとんど形状が残っていない状態

 

グレードが高くなるほど高い値がつき、グレードが下がるにつれて価格はどんどん安くなっていきます。グレーディングの仕方は、次に紹介する鑑定機関ごとにやや異なりますので、各機関におけるグレーディングの仕方は公式サイトをご確認ください。

 

証明書・鑑定書

もう1つ、コインの価格に大きな影響を与えるのが、コインの証明書や鑑定書・認定書があるかどうかです。認定機関や、プロの鑑定士、信頼できるコイン専門店によって、そのコインが本物かどうか、グレードの高さなどを証明する書類があるコインは高い値がつきます。

世界で通用するコインの認定機関は4種類ほどあります。

  • PCGS
  • NGG
  • ANACS
  • ICG

上記の認定機関に加えて、英国の場合はRoyal Mint、及び各国のMint証明書が発行されています。また、米国、英国、欧州などの歴史あるコイン専門店の領収書やレシートがある場合も高めの価格がつきます。

証明書や鑑定書がない個人売買の場合は価格が安くなる傾向にあり、妥当な値段ではない場合もあるので、十分に注意する必要があります。

 

アンティークコインの価格相場の参考例 

全く同じコインでも、希少価値や年代、グレードや証明書の有無によって売買価格に大きな差が出てきます。安いからといって安易に購入しても、値上がりがあまり期待できないコインもあります。

最後に同じコインでも価格相場が大きく異なる例をご紹介しておきましょう。

 

古代ギリシャのコイン(テトラドラクマ銀貨:アテナとフクロウ)

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紀元前のコインは古いほど価格が高くなるのはもちろんですが、とくにギリシャ・アテネなど知名度が高い地域のコインに人気が集まります。

上記の古代ギリシャのコインは紀元前500年頃のアテネで普及したテトラドラクマ銀貨です。女神アテネとフクロウの図柄は有名なテーマで、通常はオリーブの冠をかぶっていて美品のグレード/認定書付きで価格相場は50万~100万円程度です。

上記のように戦闘ヘルメットのアテネは非常に希少価値が高く極微品のグレードにて300~500万円以上はします。古代ギリシャのコインでも人気がないテーマやグレードが低いコイン、鑑定書なしのコインなどは数万円程度で売買されているものもあります。



ヴィクトリア女王ジュビリーヘッド金貨

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上記はアンティークコインでも人気度が高い、クイーンヴィクトリア1887年の2ポンド金貨です。即位50周年を記念したジュビリー金貨で6年間に渡って発行されました。PCGSの鑑定証明つきで、グレードMS64、純金15.98gの場合で価格は約100万円前後です。

まず、このジュビリー金貨は製造期間が6年間に限られていることで比較的に高い値がつきます。とく1877年は発行数が100万枚程度と他の年代にくらべ非常に少ないことで値上がりしやすい傾向にあります。グレードがMS65、5ポンド金貨になると価格は3倍ぐらいします。

一方、同じグレードでも1889~1892年は発行数700万枚を超えるため価格は半額近く落ちます。仮に、1887年のものでもダメージがひどい劣化品は10万円以下でも購入できる場合もあります。

 

クイーンエリザベス2世 ブリタニア銀貨

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最近のコインで短い期間でも価格が値上がりしやすいのが、エリザベス2世の発行数が少ないコインです。上記はブリタニア銀貨の1999年の2ポンド銀貨で、1999年限定デザインで発行されたもので希少価値が高いコインです。

20年経った今では、未使用品の最高グレードMS70のコインで60万円以上に跳ね上がっています。これにオリジナルのケースやRoyal Mintの証明書がつけば軽く100万円は超えるほどの人気です。

その他多くのブリタニア銀貨は、1997年~2020年のもので高くても2~3万円程度です。使用品になると数千円で購入できるものも多いです。

 

まとめ

アンティークコインを購入・売却する際には、その価格が妥当なのかどうかをネット検索やカタログなどで十分にリサーチしておくことが大切です。「この価格・グレード・年代なら買わない、この価格なら売らない」などと精神的・経済的に余裕を持った状況で売買を検討することが成功のポイントとなります。

また、アンティークコイン市場は海外の状況に比べると、まだ国内では情報も少なく流動性に乏しいのが現状です。アンティークコイン投資を行う際には、海外の市場を視野に入れておくことが欠かせません。海外サイトを利用したり、海外に流通経路を持つコイン専門店の活用にてより有利な売買が実現できるでしょう。

 

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タグ: アンティークコイン投資/資産運用

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