1680年チャールズ2世5ギニー金貨を徹底解説!価格相場やコインの歴史もご紹介

2021/1/22|著者: アンティークコインタイムズ編集部

 

アンティークコインのコレクターの中でも根強い人気があるのがイギリスのコインです。歴史のあるコインが非常に多く、金貨だけでなく銀貨や銅貨でも希少性の高いものがありますし、逆に記念貨として大量発行されて誰にでも気軽に入手できるコインも存在しています。今回紹介するのは、イギリスのアンティークコインの中でも非常に希少価値に高い『チャールズ2世の5ギニー金貨』です。


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チャールズ2世とは

チャールズ2世とは、1630年5月29日~1685年2月6日まで実在した人物です。チャールズ1世の次男として生を受けたチャールズ2世は非常に多くの王として即位しており、王政復古期ステュアート朝の「イングランド」、「スコットランド」、「アイルランド」の王として君臨していました。

 

1.チャールズ2世の王政復古実現

父王が処刑され、その後を引き継いだクロムウェルはイングランドを共和制の流れを重んじた国として治めていきました。しかし、多くの国民はそれを受け入れることなく反発することを選んだのです。そして紆余曲折あり、チャールズはスコットランドの信頼を指示を得た後、新しいイングランド王チャールズ2世として戴冠式を行うこととなりました。そしてクロムウェルは、戴冠式の当日に国王殺しの咎として遺体を公衆の面前に晒されてしまいます。その後、ペストの大流行や大火などにも見舞われましたが、チャールズ2世は高い支持を受けたままと言われています。このような高い人気と絶対的な王権として、後世に語り継がれる名作コインが生み出されていくのです。

 

2.最初に発行されたチャールズ2世のギニー金貨は1663年

そんなチャールズ2世が即位したのは1660年であり、初めてチャールズ2世が描かれたギニー金貨が発行されたのは、それから3年経った1663年です。そもそも『ギニー金貨』とは何なのか?ギニー金貨とは、アフリカのギニアによって発掘された純金から製造された金貨のことを指します。

このギニー金貨が発行されたのはチャールズ2世の時代から始まり、最終的に1817年の貨幣法によって『ソブリン金貨』に移り変わるまで続きました。今回紹介している5ギニー金貨は、当時の金貨の中でも最も高い額面であり、その重さは40gにもなったとされています。その貴重さからアンティークコイン市場にも出回ることが少なく、コレクターの中でも希少性が高いコインとして高い人気を誇っているのです。

 

3.年代が付いた5ギニー金貨の登場

上記のように1663年から発行が始まった5ギニー金貨ですが、1668年に発行されたチャールズ2世の5ギニー金貨までは年代が記されていませんでした。年代が記されるようになってからは、国王が亡くなる1685年の前年まで毎年記されるようになっています。この年代が記されている5ギニー金貨は、17の異なる年代と6種類のデザインが存在しているのです。



1680年チャールズ2世5ギニー金貨のデザイン

▲チャールズ2世5ギニー金貨

1680年のチャールズ2世の5ギニー金貨の表には、『月桂冠を身に着けたチャールズ2世』が「右向き」で描かれています。実はチャールズ2世のデザインには右向きと左向きがあり、国王が変わる度に交互に描くようにとチャールズ2世自身が希望したと言われているのです。これは先王だったクロムウェルと同じ向きになるのを拒否したためとされています。周りの文字は『CAROLVS II DEI GRATIA』と記されており、日本語訳すると「神の庇護を受けしチャールズ2世」という意味です。

 

1.裏面のデザイン

裏面には、王冠を頂いた4つの紋章の盾と交叉する笏杖が描かれています。紋章それぞれの意味は以下のようになります(12時の方向から時計回り)。

 

  • 【スリーライオン】リチャード1世(獅子心王)が1198年に定められたイングランドの紋章
  • 【レッドライオン】前脚を上げた赤いライオンでスコットランド議会の紋章
  • 【フルール・ド・リス】アヤメ(アイリス)の花を様式化したもの。スコットランド王家の紋章の中でも重要な意味を持つ
  • 【アイリッシュハープ】金色に輝くハープに鋼の弦があしなわれている。12世紀頃からアイルランドで実在していたハープであり、ケルト人のハープという意味から「ケルティックハープ」とも呼ばれる。

 

これらのデザインはギニー金貨の基礎となっており、多少のデザイン変更はあるもののしばらくの間は引き継がれるものとなっています。



チャールズ2世5ギニー金貨の価格相場

最初の方にも書きましたが、チャールズ2世の5ギニー金貨は発行された年代問わず非常に希少価値の高いアンティークコインの一つとなっています。買取市場にもほとんど出回ることがありません。そのため取引実績自体も少なく、明確な相場というものが無いに等しいです。そんな中でも過去に海外で取引されたことがあります。その際に付いた価格は940万円とされており、傷だけでなく擦れもほとんど見受けられない美品状態のものということです。一方で日本市場でも取引されたことがあります。1668年の鑑定書付き5ギニー金貨が出品され、298万円で取引が行われてるのです。このように、チャールズ2世の5ギニー金貨は非常に高価なアンティークコインだということが分かります。

 

1.もし自分がチャールズ2世の5ギニー金貨を入手したらどうするべきか

チャールズ2世の5ギニー金貨は発行から300年以上も経っているアンティークコインです。発行されていた年号によって多少は価格が変わりますが、基本的にはデザイン性の差や希少性に差はありません。大事なことは「どれだけ状態が美品であるのか・保存状態を維持するのか」という点になります。これはアンティークコイン全般で言えることですが、チャールズ2世5ギニー金貨ではとくに状態による価格変動が大きいのが特徴なのです。では、どのような点に注意して保管しておくべきなのか、そして高価査定に繋がるポイントは何か解説していきます。

 

2.鑑定書の有無

チャールズ2世5ギニー金貨の査定に大きく関係してくるのが、この『鑑定書』の存在です。理由としては、単純に「鑑定書付きが確認されているチャールズ2世5ギニー金貨が少ない」という希少価値に優れているからです。「鑑定書=信頼性の高いもの」というわけですので、あるのと無いのでは査定に大きく響くと言っても過言ではありません。

 

3.劣化を防ぐため保管用のケースを使用する

コインにとって劣化は大敵です。必ず保管用のケースを用意して劣化を防ぐようにしましょう。

 

4.美品であること

これも劣化と繋がる部分があるのですが、傷や擦りなどは査定ダウンの大きな要素になってしまいます。できるだけケースから出さないように保管することをおすすめします。

 

まとめ

チャールズ2世5ギニー金貨がどれほど貴重な金貨か分かったと思います。どの年代の金貨でも市場にはほとんど出回ることはありませんし、出たとしても非常に高価なものです。もし入手したい人がいる場合、日本ではなく海外での取引をおすすめします。そういった観点からコレクター初心者にはおすすめしにくいコインとなっています。もし入手した場合には、しっかりとした保管をしておきましょう。

 

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タグ: イギリスコイン

アンティークコインタイムズ編集部

著者:アンティークコインタイムズ編集部

アンティークコインタイムズ編集部は、アンティークコイン投資をはじめ、世界のあらゆるアンティークコインの歴史やストーリー等を中心に発信しています。アンティークコインの価値や楽しさをより多くの人に伝えられるように、日々良質なコンテンツを作成しています。